本尊唱名
南無釈迦牟尼仏。
お釈迦さまにお任せいたします。お願いいたしますという意味です。
南無は元来インドのことばでナマステーと発音され、帰依・帰命と訳され、中国で南無とか那摩・那莫・納慕などとも音写されました。
釈迦は釈尊がシャカ族出身であるということを表します。牟尼はインドの宗教界において、聖者・賢者に対する尊称として用いられました。
仏は仏陀、覚った人の意味です。曹洞宗では帰依三宝といって南無帰依仏・南無帰依法・南無帰依僧とも唱えます。
教 義
お釈迦さまから歴代の祖師に伝え来たった正伝の仏法を信じて、日常生活にいかしてゆくことが曹洞宗の安心です。
坐禅をし、その坐禅の心をそのまま活かしてゆく、仏心による生活をしてこそ曹洞宗の信者なのです。
そのためには、ご自分を深く見つめ直し、私たちをいかすみ仏の存在を信じ、み仏の光明に照らされているわが身を大切にしてゆくことです。
まさに”仏心にめざめた姿”であります。
み仏の子である私たちが縁あるものを幸せにしていこうという誓願の行為を家庭に職場に社会にそして世界に実践していくことです。
『修証義』に示される四摂法(四つの修行者としての実践項目)、布施(ふせ)・愛語(あいご)・利行(りぎょう)・同事(どうじ)を積極的に行うことであります。
共に生き、共に喜び、共に悲しみ、共に歩んでゆく大乗仏教の精神に生きるというのが曹洞宗の教義です。